視覚障害者への声かけ
昨年末ごろからでしょうか、通勤時の電車で「体の不自由な方やお困りの方を見かけたら(駅員は)積極的にお声かけしてまいります」という車内アナウンスを毎日耳にします。そして「また、乗客の方々もお見かけの際はお声かけお願いします」と。
そんな時、埼玉県のJR駅ホームを盲導犬を連れて歩いていた全盲の男性が転落して亡くなる記事を読み、改めて事故を未然に防げなかったことを残念に思いました。国土交通省はH28.12月、目の不自由な人を見かけたら駅員の原則介助を提言していたということですが、事故当時この駅ではまだ対策が周知徹底されていなかったようです。また、視覚障碍者の方々へのアンケートでは約3割の人が転落経験あると回答しているということも書かれていて驚きました。全国的に見れば転落防止壁(写真は2015.3月に設置された心斎橋駅のホームドア)の設置はまだまだだと思いますので、それまでは駅員や乗客である私達の「目」が気づき声かけしていくことが大切なんだと思います。
イワサキ眼科でも幾人か目の不自由な方が来院されます。普段からきちんと対応できるように機会があれば看護師などが講習会に参加し院内勉強会で各スタッフにも伝達しスキルを高め、一人一人の心がけで障害のある方に安心感を持っていただけるように努めています。 ( Y. K )
追記)関西盲導犬協会募金箱を院内に設置しています。